「ダニの撃退法」 世界一受けたい授業

2017年4月29日の「世界一受けたい授業」で、「ダニの撃退法」 について説明がありました。

ダニの専門家で、法政大学教授の島野智之先生の話では、ダニは、どんな清潔な家にもいるそうで、その為、明日突然アレルギー症状が出る可能性もあるそうです。

あるアレルギー患者さんが、医師にすすめられて、部屋にある布地を全て無くしたら、アレルギーが無くなったそうです。

ダニのすみかは、家の中のありとあらゆる布地で、ダニは、布に溜まったホコリが大好きで、このアレルギー患者さんは、カーテンやカーペットを無くし、布製のソファーをビニール製に変えたところ、アトピーの症状が、ほとんど出なくなったそうです。

しかし、現実的な対応としては難しので、簡単にできる方法は下記の通りです。

この春から夏に増えるのがヒョウヒダニで、人間のはがれ落ちた皮膚や、フケを食べて成長し、ダニの糞や、死骸を人が吸い込む事で、アレルギー症状が出てしまうそうです。

5月には、30匹だったのが、6月には、800匹、7月には、4,000匹、8月には、1万匹に繁殖するそうです。
ヒョウヒダニは、1日6個の糞をするので、糞の数は、5月には、5,400個だったのが、6月には、14万4,000個、7月には、72万個、8月には、180万個まで増えるそうです。

そして、これらの糞、死骸の全てが、アトピー性皮膚炎、鼻炎、ぜん息などのアレルギーの原因となるリスクが高まるそうです。

更に、ヒョウヒダニを餌とする、一回り大きなツメダニも急増するので、春のダニを放置すると、夏頃に、爆発的に増加してしまうそうです。

幼少期にダニアレルギーを発症し、アトピー性皮膚炎になった場合、治ったと思っても、小学生の頃に、気管支喘息になり、それが治ったと思っても、思春期をむかえると、花粉症なるなど、アレルギーの症状が次々と増加してしまうことを、アレルギーのマーチと呼ぶそうです。
その為、幼少期に、ダニアレルギーにならない事が大事だそうです。

●家の中でダニが多い場所をランキング

1位 布団や枕などの寝具
素肌で触れる時間が長いので、餌となるアカやフケが大量にあります。寝ている間、口の位置も近いので、糞や死骸を吸い込みやすいそうです。
特に枕は、後頭部から多く分泌されるパルミチン酸などに、ダニが集まるため、要注意だそうです。

2位 カーペット
フケや食べかすがたまり、ダニのすみかになってしますそうです。

3位 ソファ
掃除機がかけづらく、汗やフケが多く付くので、ダニのすみかになりやすいそうです。そして、クッションの裏も注意が必要です。布地には、ダニが多くいるため注意が必要です。

更に、子供がよく触れるぬいぐるみにも、餌となるアカなどが多く、ダニが沢山すんでいるそうです。

押入れの中の冬服は、夏の期間ずっと換気されない為、湿度が高くなり、ダニが増殖してしまうそうです。

●部屋のダニを撃退する方法
掃除機を掛ける前に、行うと良いのが、部屋を2時間暗くすることで、ダニは、暗くて、人のいない、静かな時がより活発に活動するので、部屋が暗くなると、ダニが布地の表面に出てくるので、表面に出たとろを、掃除機で吸い込むと良いそうです。

その為、遮光カーテンなどを使って、2時間以上、真っ暗にするのが効果的だそうです。

●枕のダニを撃退する方法
枕を顕微鏡で見てみると、ダニがウヨウヨいました。そこで、枕を40分間しっかり洗いましたが、洗濯では、ダニそのものは、死にませんでした。調べたところ、ダニの約80%は、生き残っていたそうです。

その後、枕を天日干しにしましたが、暑さから逃れる為に、ダニは、どんどん枕の中へ入って行きました。3時間後、枕カバーを外してみたところ、ダニは、枕カバーの裏や、枕の中に、ほぼ100%生きていました。天日干し(枕の表面温度は、50度以下)をした後に叩いても、そんなにダニは落ちないそうです。
布団を叩くと、ダニの糞や死骸が粉々になり、飛び散ってしますそうです。

その為、最も良い撃退法は、乾燥機に2時間位かける事で、ポイントは熱で、乾燥だけでは、ダニは、なかなか死なないそうです。実験で、ダニを一度乾燥した環境に入れた時には、一度活動が止まりましたが、湿度が再度高くなると、ダニは復活していました。湿度を20%位まで下げると、ダニの活動を抑える事はできますが、湿度が約70%位になると、また復活してしまうそうです。

温度を高くする実験ではダニは、45度を超えると徐々に動きが弱まり、50度でほぼ停止して、完全に死滅したは、60度でした。
その為、ダニは、乾燥機で死滅させた後、掃除機で、吸い取るのが、最も効果的だそうです。

家の乾燥機にかけられない、カーペットなどは、コインランドリーにある専用の乾燥機で、撃退可能です。そして、ソファなど専用の乾燥機でも無理なものは、夜の帰宅直後に掃除機をかける事により、多くのダニを吸い取る事ができます。掃除機のかけ方は、ゆっくりと、垂直2方向からかけると良いとの事です。

畳のダニを確実に吸い取る為には、半畳のスペースに、30秒とゆっくり乾燥機をかけて、縦横にかけます。

ベットや布団のダニを吸い取る時のポイントは、布団などの場合は、布団専用ノズルが無いと、布を吸い込んで、かけづらいので、使い古しのストッキングの先を切って、掃除機のヘッドにかぶせて吸うと、生地を巻き込まなくなり、効率よくダニを吸い取れるそうです。

尚、ダニは、60度では確実に死んで、50度の場合は、30分ほど維持できれば死ぬそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です