「寝室の布団のダニの対処方法」 林修の今でしょ!講座

2017年6月13日の「林修の今でしょ!講座」で、「寝室の布団のダニの対処方法」 について説明がありました。

20年間ダニを研究して、ダニの事なら何でもわかる、ダニを家で放し飼いしているダニ対策博士で、NPO法人 東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の白井秀治先生が、下記の内容について話していました。
NPO法人 東京アレルギー・呼吸器疾患研究所 | 白井秀治研究員

100軒の家を調査して、ダニが多かった危険な場所のワースト4位に入ったのが、寝室の布団で、危険なダニが潜んでいました。

ダニだらけの布団で寝ると、糞や死骸などを、吸い込むリスクが増えるそうで、リビングなどの空気が落ち着いている時に比べると、寝返りを打つだけで、口元の高さに、ダニの糞や死骸が8倍から10倍舞うそうです。

池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生の話では、ダニを大量に吸い込むと、気道にアレルギー性の炎症を起こすことがあるそうで、空気の通り道(気道)が、ダニを吸入する事により、アレルギー性の炎症が起き、気道が狭くなって、タンが出てきて、呼吸困難を起こして、苦しくなるそうです。

寝室の布団にダニが潜む家の特徴は、布団をたまにしか干さない家庭で、布団をあまり干さないと、湿気がたまって、ダニが住みやすい環境になってしまいますが、布団を干すだけでは、ダニを撃退することができないそうです。

布団を干して、真夏に人が触って火傷しそうな熱さに布団がなっても、布団の裏側の温度は低いので、ダニは、温度の高い表側から、温度の低い裏側に逃げいてくので、布団のダニを退治すると言う意味では、効果がないそうですが、布団を干すことは、布団を乾燥させて、ダニを増えにくくする上では、効果があるそうです。

また、布団叩きにも、布団を叩いても、一回に1匹しか落ちないそうで、布団を叩くと言う、ダニの除去効果は、ほとんど意味がないそうです。
実験では、500回叩いて、回収できたダニが600匹だったそうです。

寝室の布団にダニが潜まなかった家では、布団に、家庭用の乾燥機をかけていたそうで、寝室の布団に潜むダニは、布団に乾燥機をかけると、高温で死滅させる事ができ、乾燥で繁殖を防ぐ事ができるそうです。

家庭用の布団乾燥機ですと、60度を超える物が主流で、50度を超えると、20分前後でダニは死滅するので、熱をかけることがダニ退治になるそうです。

家庭用の布団乾燥機が無い場合は、コインランドリーに行くのも一つの手で、最近は、布団の洗浄から、乾燥まで、全自動で行える場所もあります。

シーツなどについたダニは洗濯機で洗うことで、ダニの糞は、9割以上除去できますが、生きているダニは洗濯機を回すだけでは、死なないそうです。洗濯洗剤を入れて、衣類とともにダニを回す実験では、100匹中、平均で4匹しか死ななかったそうです。

水道水の中には、酸素もある為、30分程度の洗濯だと、ダニは全て死なないとの事です。

更に、洗濯物を詰めすぎると、水流が弱まり、ダニが流れ落ちないことが多いので、布団のシーツを洗うときは、詰め込みすぎないのがポイントです。

ダニが嫌がるという報告もある香り(ヒノキや柑橘系の香り)を含むスプレーを使うのも、ダニを減らす1つの工夫だそうです。

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