「洗濯物の部屋干し臭を解消する方法」 ガッテン!

2017年6月14日の「ガッテン!」で、「洗濯物の部屋干し臭を解消する方法」について説明がありました。

生乾き臭の原因を究明したのが、花王の主席研究員の久保田浩美さんで、生乾き臭の犯人は「モラクセラ菌」で、この「モラクセラ菌」は、人の肌にいる常在菌で、家の中など、様々な場所にも存在しているそうです。

新品のタオルの4cm×4cmの中にも、モラクセラ菌数は50個いるそうです。しかし、モラクセラ菌は、じっとしていれば臭わないそうですが、分裂すると臭いを出すとの事です。

モラクセラ菌は、適度な湿気が大好きで、洗濯物が湿っているときが、増殖の絶好のチャンスで、乾くまでの時間が、長ければ長いほど、モラクセラ菌は増殖して、臭いは強くなってしまいます。

部屋干しと、天日干しで細菌の数を比べたところ、洗濯前の細菌の数は6,600万個ほどいて、天日干しをした後は、5,300万個で、部屋干しした場合は、6,980万個になっていました。

洗濯直後の細菌の数は4,150万個残っていて、洗濯後は、洗剤により臭いや菌は一旦落ちますが、長年使っているタオルには、
菌が沢山積み重なり、バリア状態になって、中まで洗剤が届かない状態で、繊維と絡み合って、洗っても落ちなくなっているそうです。

この状態で洗濯をすると、外側の菌は落ちますが、バリア状態の菌は残ってしまい、細菌は、その後バスタオルなどを長く使っているうちに、増殖を繰り返してしまいます。

タオルにこびりついたモラクセラ菌を、ゼロにする方法は、愛知学院大学の河村好章教授の実験では、60度位まで、加熱すると、モラクセラ菌が抑えられ、ニオイを抑える事ができるとの事です。

日本の洗濯機は、熱いお湯での洗濯を想定していないため、50度以上では使えない洗濯機が多いそうなので、60度以上の高温で加熱する方法は、脱水後直ぐの洗濯物に、乾燥させずにアイロンをかける事が重要だそうで、アイロンの温度は、中温から高温の160度から200度にすると良いそうです。

水分があることで、洗濯物の中まで十分に熱を伝える事ができるそうで、蒸気が出ていれば、熱が伝わっている証拠だそうで、これを洗濯物がほぼ乾いた状況まで続ければOKです。

もう一つの方法は、コインランドリーの乾燥機を使うことで、自宅の乾燥機は、60度位の送風なので、洗濯物を入れた状態だと、中々60度を超えないそうですが、コインランドリーの乾燥機の送風は、80度から120度なので、オススメだそうです。コインランドリーの乾燥機を使う人の洗濯物は、常にモラクセラ菌が死んでいるそうです。

そして、3つ目の方法が、酸素系漂白剤を使用することで、洗濯物が少量の場合は、バケツに、40度のお湯を入れて、お湯に15分から20分漬けてから洗濯すると良いそうです。

洗濯物が沢山ある場合には、酸素系漂白剤を洗濯槽に直接入れて下さい。その場合は、温かい状態のお風呂のお湯を使ったり、給湯器のお湯を使っても良いそうです。

横浜国立大学環境情報研究院の大矢勝教授の話では、漂白剤は大きく分けて、塩素系漂白剤と、酸素系漂白剤の2種類に分けることが出来き、塩素系漂白剤は、物を分解する力が非常に強いそうで、色物には使えないそうで、白色や、例えば木綿や、ポリエステルなどの非常に強い繊維にしか使えないとの事です。

そして、色物などの使えるの酸素系漂白剤には、液体と粉末があるそうで、除菌効果が高いのは粉末タイプで、但し、粉末タイプは、ウールやシルクなどには使えません。

40度のお湯で15分位漬けて、酸素系漂白剤を使うとよいそうですが、塩素系漂白剤と、酸素系漂白剤とも、50度を超えるお湯では使えないそうで、そして、塩素系漂白剤と、酸素系漂白剤を混ぜてはいけません。

40度のお湯で15分位漬けて、酸素系漂白剤を使うって、菌をリセットさせる頻度は、月に1回くらいで大丈夫で、モラクセラ菌がバリア化するのに、1ヶ月くらいの時間がかかるため、1ヶ月に1度で大丈夫だそうです。尚、コインランドリーの乾燥機や、乾燥させずにアイロンをかけるのも、1ヶ月に1度で良いそうです。

生乾きのニオイ対策の注意ポイントは、洗濯表示をみる事で、中には漂白剤が使えないものや、アイロンが使えないもの、更には、乾燥機に入れてはいけないものもあり、もし使ってしまうと、生地が縮んだり、傷んだりする可能性があるとの事です。

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