「シャツの黄ばみを無くす方法」 ガッテン!

2017年11月1日の「ガッテン!」で、「シャツの黄ばみを無くす方法」について説明がありました。

襟元には液体洗剤を直接かけ、手洗いし、漂白剤に漬け込んで洗濯機で洗ったはずのシャツが、いつの間にか黄ばんでしまうという事があると思います。

この黄ばみの原因は皮脂で、通常の洗濯では、200回洗っても、皮脂は完全には落としきれないそうです。

番組では、シャツを持ち込んで、クリーニング師の田村嘉浩さんに、ドライクリーニングの様子を見せてもらっていました。

ドライクリーニングは、洗濯用のきれいな油(有機溶剤)で洗っているそうで、汚れていたシャツは真っ白になっていました。しかし、田村さんの話では、ドライクリーニングだと、油分とすすは取れるそうですが、時間がたつと、だんだん黄ばんでくる可能性があり、黄ばみは、完全には除去できないとの事です。

ドライクリーニングでは、皮脂は落ちますが、皮脂が酸化した、たんぱく質が残っていて、時間がたつと酸化したたんぱく質が黄ばみとなる様です。つまり、黄ばみの原因は、皮脂などの油溶性汚れと、たんぱく質などの水溶性汚れがあるとの事です。

洗濯を研究し続けて36年、日本繊維製品消費科学会会長の大矢勝先生の話では、クリーニング屋でシャツをドライクリーニングして、自宅で再度シャツを洗濯すると、3ヵ月経過した状態でも、シャツが黄ばまないとの事です。

尚、家庭で洗濯してから、ドライクリーニングに持っていったものは黄ばんでしまい、ドライクリーニングの後に、家庭洗濯したものは3ヵ月黄ばまないとの事です。

その理由は、たんぱく質の上には、皮脂がかぶさっていて、先に皮脂汚れをとらなければ、たんぱく質を落とす事ができないそうです。

クリーニング店には、「ウエットクリーニング(汗抜き、臭い抜き)」などの名称で、ドライクリーニングと水洗いをセットにしたコースもあるそうです。

京都にある高級衣料メンテナンス専門店ハッピーケアメンテの社長の橋本英夫さんが、家庭で黄ばみを落とす洗濯する為には、洗濯洗剤、酸素系漂白剤、台所用洗剤を使う事だと話していました。

ハッピー ケアメンテ®

横浜国立大学の大矢勝さんの話では、台所用洗剤は、油汚れを落とすことに特化していて、普通の洗濯洗剤にも、台所用洗剤の成分は入っているそうですが、洗濯洗剤は、泥汚れなど、様々な汚れを落とすことが目的なので、色々な物が入っているそうで、油汚れを落とす成分を強くすると、他の汚れが取れにくくなると言う事があるそうです。

●大矢勝先生おススメの黄ばみを落とす洗濯方法

1.台所用洗剤(濃縮タイプ)大さじ1、酸素系漂白剤(粉)大さじ半分を混ぜて、水大さじ2を加えて再度混ぜます。
この時、研磨剤入の台所用洗剤は、使わない方が良いそうです。
2.作った液体を、シャツの黄ばんでいる部分にたっぷり塗り込みます、その時に、シャツは、濡らさな方が良いそうで、その方が漂白剤が薄まらないので、濃度が高い状態で作用するそうです。
3.その液体を、歯ブラシでよくなじませます。その後、1分を目安につけ置きます。そして、汚れがガンコな場合は、その時間を増やして下さい。
4.汚れが取れているかを確認してから、十分にすすぎを行います。
この黄ばみ落としは、3か月に1回程度で良いとの事です。

この方法は、全体が黄ばんだ服にも応用できるそうで、先ほどの分量で作った液を2リットルのお湯(40度)に溶いて、10分を目安につけこみます。その時、汚れがひどい場合には、台所用洗剤を足して下さい。その後は、洗濯機で、洗濯すればOKです。

そして、黄ばみ落としに重要なのが、酸素系漂白剤の種類で、液体タイプと、粉末タイプがありますが、ガンコな黄ばみには、漂白力が強い粉末タイプがおすすめです。
但し、粉末タイプは、ウール、シルク、金属繊維などには使えないので、よく確認する必要があります。
また、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は、絶対に混ぜてはいけません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です