やらせレビューの依頼の仕組みと対策 ワールドビジネスサテライト

2019年12月3日の「ワールドビジネスサテライト」で、「やらせレビューの依頼の仕組みと対策」の話題がありました。 

ネット通販で商品を購入される場合に、レビューと呼ばれる他人の評価を参考にされる事が多いと思いますが、レビューが実態と違うと言う意見も多いそうです。

そのネット通販「やらせレビュー」の闇を取材していましたが、LINEを通じて商品へのレビュー依頼が来るAmazonレビューには、400人を超える人々がアルバイトとして、加わっています。

これは、さくらレビューの依頼の仕組みで、レビュアー(レビューを書人)は、依頼主から指定された商品を購入し、レビューを書いて、依頼主に報告すると、購入代金と報酬が支払われる仕組みで、商品は返す必要がない為、フリマアプリで転売すると、さらに儲かります。

番組の取材では、中国人販売業者が自らの商品を売るために、サクラレビューを持ちかけていたことがわかった様です。

サクラレビューが蔓延している事に対して、ネット通販大手のアマゾンでは、レビューの悪用やその他の不正行為などから顧客を保護する為、去年だけで4億ドル以上を投資ししているそうで、先月は顧客が閲覧したレビューの99%以上が、真正なレビューだと番組宛てに答えていました。

八雲法律事務所の山岡裕明弁護士によると、他社をおとしめるようなレビューは、名誉毀損や業務妨害となり、書いた本人に対して刑事責任が発生しますが、評価を上げる書き込みは、名誉を毀損しているわけでもなく、業務を妨害しているわけでもないので、刑事責任は問いづらい様です。

今年7月に始まったサービスの”サクラチェッカー”では、アマゾンなどの商品販売ページのURLを入力すると、そこに書いてあるレビューがサクラかどうか、AIが瞬時に判断します。

本来良い製品であれば、レビューの分布の星の数が、上から5、4、3、2、1と減っていくのですが、さくらレビュー(やらせレビュー)が入っていると、5番が一番多くて、その次に多いのが星1となる異常なレビュー分布となるそうです。

更に、コメントの文章を見ると、「私は、本当に私が知っている全ての人に、それらをお勧めします。」の様な機械的に翻訳された様な怪しい日本語になっており、それらの内容を”サクラチェッカー”では見抜いているとの事です。

サクラチェッカー | やらせ・サクラレビューを見抜けるレビューチェックシステム

この様な対策をすり抜ける為に、最近では、日本人のサクラを使う業者が増えて、サクラレビューが益々巧妙化してきている様で、ECサイトの場合は、100%怪しいと思ったレビューしか削除できないのですが、第三者であるサクラチェッカーであれば、怪しいと思った人のレビューを、判断できる強みがあるとの事です。

[WBS]ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

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