2016年11月22日の「この差ってなんですか?」で、「ストレート果汁100%ジュース」と「濃縮還元果汁100%ジュース」の差について説明がありました。
JAアオレンの小笠原康彦さんの話では、「ストレート果汁100%ジュース」と「濃縮還元果汁100%ジュース」の差は、搾って、1度濃縮したリンゴ果汁を水で戻したかどうかの違いだそうで、ストレート果汁100%ジュースの作り方は、農家さんから運ばれてきたリンゴを水で洗浄します。機械で、リンゴは、皮のまま細かく砕き、果汁を絞り出します。
濃縮還元果汁100%ジュースの作り方は、リンゴ果汁を、搾り出すまでは同じですが、濃縮還元は、この果汁をされに煮詰めて、濃い状態のリンゴジュースを作ります。
濃縮還元果汁100%ジュースは、タンクの中で、ストレートジュースにおよそ80度の熱を加えて、煮詰めていきます。そして、体積が4分の1になるまで、水分を飛ばし、濃度の高いリンゴジュースを作ります。体積が4分の1になるまで、煮詰めているので、ストレートジュースの4倍の濃さのジュースになります。そして、色も濃くなります。
濃縮還元果汁を作る理由は、JAアオレンは、濃縮果汁を、日本各地にある飲料メーカーに販売していて、その際、濃縮すると体積が大幅に減少するので、輸送した場合のコストを大幅に、削減する事ができます。
その為、ストレート果汁100%リンゴジュース、1リットル、500円ですが、濃縮還元果汁100%リンゴジュースは、1リットル、450円と、50円安く販売されています。
そして、濃縮還元果汁が運ばれた飲料メーカーは、自社の工場で、濃縮果汁を水で、4倍に薄めて、濃縮還元果汁100%リンゴジュースを作っているそうです。
そして、ストレート果汁100%ジュースと濃縮還元果汁100%ジュースに味に差があるのかスタジオで確認したところ、糖度は、ストレート果汁100%リンゴジュースが12.9度で、濃縮還元果汁100%リンゴジュースは、12.8度で、ほとんど差がない事がわかりました。
しかし、ストレート果汁100%リンゴジュースの方が、香りが強い感じがするそうです。