「他店より1円でも高かったら値下げします!」は、お客様の為ではない?

2016年4月20日のオイコノミアで「ホントは誰が得してる?~価格競争の経済学~」で話されていたのが、「他店より1円でも高かったら値下げします!」とよく見かけるこの表示は、なんてお客さん思いなの?と思ったアナタ、甘~い。これには、価格競争のカラクリがあるそうで、それを経済学でひも解きます。

A店が、商品を43,000円で販売して、B店が45,000円で販売しても、B店が「他店より1円でも高かったら値下げします!」と広告を出していれば、A店と同じ又は、それ以下の価格で販売する事になる。

つまり、価格をいくらにしましょうと、お店同士が話し合ったら、独占禁止法に触れるが、「値下げしますよ!」という宣言文をだすだけで、実は「お互いに値下げしないで、いきましょうね」と言う事になり、お互い利益が高い選択ができる。

これは、談合にならないギリギリの広告方法で、この方法を経済学では、暗黙の共謀と言うそうです。

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