アメリカで、一部の抗菌せっけん販売禁止！！ワールドビジネスサテライト

2016年9月7日の「ワールドビジネスサテライト」で、アメリカで、一部の抗菌せっけん販売禁止！！についての話題がありました。

アメリカのＦＤＡ（アメリカ食品医薬品局）は、トリクロサンなどやトリクロカルバンなどの成分を含む、一部の抗菌せっけんやボディソープなどを販売禁止にする事を、発表しました。

ＦＤＡは、これらの商品が、通常のせっけんより、殺菌効果が高いという根拠がないと指摘しており、トリクロサンとトリクロカルバンは、人間の菌への抵抗力を弱めたり、ホルモン作用に悪影響を与えたりするリスクがあるとしています。

トリクロサンを含む石鹸は、アメリカで、４０年以上前から市販されていますが、ＦＤＡは、通常の水と、石鹸による手洗いを推奨しており、該当成分を含む、抗菌石鹸を１年後に販売禁止する事にしました。

日本では、私達が使っている石鹸には、大きく２つのカテゴリーに分かれており、手や体に付いた雑菌などを単に洗い流すもので、法律上は、化粧品となっている製品と、もう一つのカテゴリーは、薬用石鹸と呼ばれるもので、法律上は、医薬部外品に分類されています。

医薬部外品は、商品に殺菌、抗菌、消毒など、具体的に、効果効能をうたうことができて、製造や販売にあたっては、厚生労働大臣の承認が必要となります。

同じ会社の商品であっても、化粧品の場合もあるし、医薬部外品の場合もあります。そして、医薬部外品の中には、トリクロサンやトリクロカルバンを使った商品も含まれているそうで、日本政府として、対象品の種類、範囲、根拠となる研究報告などを、FDAの措置の詳細を確認し、日本でも同様の成分を含む製品の確認お早急に実施するそうです。

厚生労働省は「情報収集中だが、今すぐに規制を設ける状況ではない」としています。

実際に商品に含まれる成分は、パッケージの裏などに記載されており、医薬部外品の場合は、殺菌の働きをする成分を、有効成分として書かれているので、ミューズは、トリクロカルバンと書かれています。

日本で販売されている医薬部外品の抗菌石鹸には、下記の商品があります。
●ライオンのキレイキレイは、今回指摘された成分は、使用していない。
●花王のビオレu泡のハンドソープ５種類で、トリクロサンを以前は使っていましたが、去年、別の殺菌成分に切り替えたそうです。